日本一の桃の町「山梨県一宮町」
甲府盆地の東の隅に位置するこの田舎町は、日本一の「桃の町」として広く知られています。
山裾から大きく広がる日本有数の扇状地にあり、水はけが非常に良く地温が高まりやすい土壌があること、盆地特有の昼夜の寒暖差が大きい気候があること、日本一と言われる日照時間の長さがあること。これら日本一と言っても過言ではない桃づくりに適した「風土」があることがその理由です。
戦後より盛んになっていったこの町の桃づくりは、戦後の復興にあわせるように果物の需要が伸びていったことと重なり、桃づくり農家は増え続け、1987年の「日本一桃の里」宣言から日本一の桃の町であり続けています。
地方の田舎町、勾配の大きい町、夏の猛暑に冬の厳しい寒さ・・・
人が生活を営んでいくには少々住みづらさも覚えるこの町ですが、
春には扇状地一面をピンクに覆いつくす桃の花があり、夏にはそこかしこにたわわに実った桃たちがある。
日本一の桃の産地「山梨県一宮町」は、他にはないそんな景色がある町です。
少子高齢化、人口減少、止まらない都市部への人口集中、地方の衰退が叫ばれる中、
人口・経済など多くが右肩上がりに上がっていくことを前提として設計されている社会から、
新たな社会へ変化が求められている今の日本ですが、
その地域にしかできない地方特有の産業を各地で発展、もしくは取り戻し、
そこで働く人、訪れた人たちを豊かにする。
そんな志が全国にあれば、新しい日本へと進化していけるのではないか。
だから、
中西農園が桃をつくる“意味”
この桃源郷の町を後世につないでいくこと。
そして、この町が
100年後には、世界中に広く知られた
“世界一の桃の産地”に進化できたなら。
この桃づくりの先には
そんな大きな“意味”があると信じています。